白襟と白ソックスの卒業
愛子さまが中学生になると、プライベート以外でご両親と写真に写る機会が増えた。
2014年春に学習院女子中等科に入学。この年の夏に三重県伊勢市の伊勢神宮を初めて参拝した愛子さまは、ワンピース姿で近鉄宇治山田駅に到着した。
「清楚な白襟」と「白ソックスにストラップシューズ」の組み合わせは不動だったが、スカートはこれまでのフレアなものからすこしタイトなデザインとなり、「お姉さんらしさ」が増していた。
そして2015年の夏、13歳の愛子さまの装いは、さらに変化した。トンガから帰国したご両親を東宮御所前で出迎えた際や、ご一家で那須御用邸に向かう際には、定番だったワンピースの「白い襟」がとれて、淡いライラックやグリーンといった大人びた色を選んでいる。
特に変化が見て取れるのは、足元だ。
少女時代のアイコンだった、ストラップのついた丸い靴ではなく、足首や甲に細い紐がある古代ローマ風のグラディエーターサンダルに。そして少女時代のシンボルであった白いソックスも、このときはストッキングへと変わっていた。
「サンダルも小さな頃から靴下に重ねていらっしゃる。素足で着用せず、品位を保っていらっしゃる。その線引きをしっかりなさっているところに、ロイヤルの矜持を感じます」
レディーへの成長とエレガンスの片鱗を感じさせると、宮田さんは言う。
ご家族でのリンクコーデの卒業
2017年春に学習院女子高等科に進学すると、小物でラフさを上手く出すなど個性が見えてくる。
2018年夏に那須御用邸を訪れた愛子さまは、珍しくリラックス度の高い装いだった。シャツワンピース姿につま先のあいたサンダルを合わせている。サンダルは、10日ほど前に須崎御用邸で過ごした際にも愛用していたもので、素足ではないところに品の良さが感じられる。
「襟のついたシャツワンピースは、ラフさがありながらも品格をキープしやすく、休日にも重宝します」(宮田さん)
その後、コロナ禍のためにご静養の機会がしばらくなかったご一家だったが、2023年8月、那須御用邸を4年ぶりに訪れた。
その際、愛子さまが着用していたグリーンの小花柄のワンピースは、日本のアパレルブランド「kay me」のもの。ブランドの担当者によれば、価格が6万8200円の商品だった。