幅を広げて、宮家となると、公務でも各都道府県の財政事情により宿泊先はさまざまだ。2007年に秋篠宮さまが島根県を訪問した際には、地方職員共済組合が運営する宿にお泊まりになったこともあった。
それでは、皇室をもてなす側はどんな配慮をするのだろうか。あるホテル関係者は明かす。「驚いたのは、おつきの女官が髪の毛一本まで残さないという勢いで、丁寧に掃除されたことでした」。
別の関係者もこう言う。「お部屋でお食事をおとりになるのですが、お肉のグラム数、付け合わせの温野菜の数、デザートにつけるイチゴの数、サラダのレタスの大きさ、牛乳の温かさまで、事前に宮内庁と細かく打ち合わせしました」。
皇室を囲み、そして、迎える人々。そこに垣間見えるのは、昨今はやりの「お・も・て・な・し」なのだった。
※週刊朝日 2013年10月4日号
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