大西里枝さん(右)、大西裕太さん(撮影/楠本涼)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年8月5日号では、大西常商店社長の大西里枝さんとNTT西日本の大西裕太さん夫婦について取り上げました。

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ともに24歳の時に結婚、9歳の息子と3人暮らし。

【出会いは?】会社の同僚。2年早く入社した夫が博多、妻は本勤務をしていた時に共通の知り合いの紹介で出会う。

【結婚までの道のりは?】出会って1~2カ月で付き合い、9カ月後に結婚。

【家事や家計の分担は?】食事作りは妻、それ以外の家事は夫。ローンや光熱費の支払いは夫、食費や息子の習い事などの費用は妻が負担。

妻 大西里枝[34]大西常商店社長

おおにし・りえ◆1990年、京都府生まれ。立命館大学を卒業後、NTT西日本を経て2016年に京扇子の製造・卸「大西常商店」に入社、23年に社長に就任。特技の変顔を生かした「裏がある京都人のいけずステッカー」が人気に。Xのフォロワー数は2.5万

 出会った時、私は熊本、夫は福岡勤務。「いいな」と思ったので「福岡の美容院に行くから」と理由を作って何度か押しかけました。結婚後も別居でしたが、夫の大阪転勤で同居できるようになり、コロナ禍以降は夫のフルリモート勤務が可能になって一緒に過ごす時間が増えました。

 商売をしていると不安だし、心が不安定になることもあります。でも夫はいつも穏やかなので、帰宅して夫がいると嬉しいし落ち着きます。SNSの投稿も事前に見せるし、商品への意見ももらう。かなり頼りにしています。今は「みんなのお父さん」という感じ。私が長女で息子が長男。「ちょっと」と言われただけで「私、何もしてへんもん」と言ってしまいます(笑)。

 子どもはいつか巣立つので、最終的に一緒にいるのは夫。時々子どもを両親に預けて二人で出かける時間を大切にしています。妻の実家近くに住んでくれて本当に感謝していますし、大事にしたい。でも私には生活の能力があまり無いので……頑張ります。

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