ちはるさんは在宅で1日8時間を仕事にあてるという働き方。朝6時から1時間ほど働き、子どもを送り出してから夕方まで仕事。さらに、子どもの習い事の待ち時間や夕飯後にも仕事、と細切れに仕事をしながら合計で8時間働いています。忙しい毎日の中、少しでも時間を見つけては片づけを進めました。
熱心に家の中を片づけるちはるさんの姿を見た夫は、「出て行ってしまうのでは……」と不安になったという笑い話も。「家族で暮らしやすいように片づけている」ということをきちんと話すと、夫も協力的になったと言います。
「夫はリビングなどに持ってきた自分のモノは自分の部屋に戻していたので、散らかしてはいませんでした。でも、私が片づけていたら自分もやる気になったようで、部屋から不要なモノをたくさん出してくれましたよ」
他にも、夫とリビングにある大きな家具を動かして使い心地を検証したり、やっぱり戻してみたり、家族みんなが快適に過ごせる空間を一緒に考えました。
その影響は、子どもにも及びます。
「子ども部屋にあるモノは、子どもと一緒に“いる・いらない”を決めて片づけました。棚に何が入っているかをわかりやすくラベリングしたんですが、それを楽しそうに自分で書いていましたね」
「どんな部屋にしたい?」と子どもに希望を聞くと、「秘密基地にしたい!」と言うので、押し入れの一画を遊べるようにアレンジしたら大喜び! お友だちを何度も呼ぶようになったそう。
家族にも変化がありましたが、大きな変化が起きたのはやっぱりちはるさん自身です。
「気持ちの面では、ポジティブになったと思います。なんでもあきらめずに、どうやったらできるかなと前向きに考えるようになりました」
片づけ終わって家がきれいになると、ちはるさんは時間の余裕を自分の勉強のために使おうと決意します。