広木さんは24年も引き続き国内企業の業績成長が期待できることから、株式相場全体の上昇を見込む。日経平均株価は4万円の大台を超え、同年末に4万2千円を目指すという。

「干支にちなんだ相場格言に『辰巳天井』とあるように、辰年の24年はまさに三回り前(36年前)の1988、89年につけた史上最高値の更新を試しに行く年になるでしょう」

 個別株に投資する上では次のような点に注意が必要だと指摘した。

「長く保有することも大切ですが、当初想定していたシナリオに狂いが生じたと思った場合には、いったん手仕舞う勇気も必要です。また、なぜその銘柄を買ったのか、自問自答を繰り返すことも大事。個別銘柄に投資する際は、ほったらかしにするのではなく、その企業の業績はもちろん、背景となる経済や産業動向にも気を配るようにしましょう」

(AERA dot,編集部・池田正史)
 

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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