ドビュッシーが好きな理由

――ハラミちゃんの推し音楽家は誰ですか?

 ドビュッシーです。ドビュッシーってめちゃくちゃプレーボーイで、やっぱりモテそうなおしゃれな和音を使ってるんですよ。あ、プレーボーイだから好きなわけではなくて(笑)、彼は現代音楽のパイオニアなんです。

 ドビュッシー(※19世紀後半~20世紀初頭にかけて活躍)は、画家のモネと同じ印象派の時代を生きたフランスの音楽家で、それまでの古典派やロマン派では使ってこなかった斬新なハーモニーを入れたり、パレットににじんだようなあいまいな和音とか東洋の和音を入れたり、とにかく新しいことをたくさんやった人です。最初は批判された部分もあるんでしょうけど、ドビュッシーから派生して今の音楽ができたと思うので、音楽界にとってはものすごい貢献者だなと。

 おすすめの曲は、「夢」ですね。眠る前にぴったりのゆったりとした曲で、ドラマの挿入歌にもよく使われているので、クラシック初心者の方もぜひ聞いてみてほしいです。

(AERA dot.編集部・大谷百合絵)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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