夫妻はしばしばディオールを着用してアピールをしたが、ディオールは否定した。一方、その後フランスを公式訪問したチャールズ国王夫妻がベルサイユ宮殿での晩餐会に臨んだ際にディオールのドレスをまとったカミラ王妃(76)は、貫禄と華やかさとを併せ持つと称賛された。ディオールの選択は訪問国へのリスペクトだろうが、メーガンさんは「王室が私に復讐している」と捉えた。また、ネットフリックス「ザ・クラウン」シーズン6ではウィリアム皇太子(41)と出会った頃のキャサリン皇太子妃が登場するが、演じた若手新人俳優メグ・ベラミー(21)がディオールのアンバサダーに抜擢されている。
12月、イギリスのデイリー・エクスプレス(オンライン)には、メーガンさんの「美の秘訣」を明かす記事が掲載された。彼女のナチュラルな美しさにはファンが多いが、それは彼女が体の内と外の双方からケアしているからとする。ヨガを欠かさず、一日にコップ8杯の水を飲み、ココナッツオイルをヘアに使用するなどのほかに、イブ・サンローランのコンシーラーを愛用するという。「午前3時の撮影時には目を明るく開く必要がありますが、その時にはこのコンシーラーが手放せません」と熱く語っている。イブ・サンローランは今のところ何の反応も見せていない。
なぜ“転落”が止まらない
ヘンリー王子夫妻は王室離脱した当時はアメリカでの成功を確信していたのに、なぜ転落が止まらないのか。夫妻仲も険悪になり、来年2人は公の場で口喧嘩をするとの予想を立てる向きもあるそうだ。
メーガンさんは来年、イギリスに行き、ロイヤルの一員であることをアピールしたい。先日、アーチー王子(4)とリリベット王女(2)がバースデーソングを歌ったビデオを国王に送るなどして準備を進めてきた。ウィリアム皇太子など他のロイヤルはともかく、国王は「和解」を否定していないのだ。
チャールズ国王の時代に、「称号を剝奪しないこと」「イギリスでの警察警備の保証」「二人の孫への生涯続く経済的援助」を取り付けたい。そして、メーガンさんはパートタイムロイヤルとして英米間を自由に行き来したい。
王室内では、ヘンリー王子の王室復帰には「離婚が条件」との声が出ている。来年は、二人にとって、今年よりさらに変化の激しい一年になるのだろうか。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
※AERAオンライン限定記事