「SPY×FAMILY」のヒロイン、アーニャ・フォージャーがAERAに登場。アーニャ役を演じる声優・種崎敦美さんが、人の心が読める能力を持った自称6歳の女の子を演じるなかで、自分自身の幼少期の体験とつながったという。AERA 2023年12月25日号より。
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緑の大きな瞳とピンクの髪の毛に、くるくる変わる表情。ピーナツが大好きで、家族との「おでけけ」に胸を躍らせる。シリーズ累計3400万部を突破した漫画『SPY×FAMILY』のヒロイン、アーニャ・フォージャーは、その天真らんまんな姿でファンの心を掴んできた。
とある組織の実験で偶然他人の心を読める超能力を得たアーニャは、組織から逃れるため孤児院へと逃げ込んだ過去を持つ。スパイの「ちち」と殺し屋の「はは」とともに「仮初めの家族」の一員として、生活をスタートする。アーニャの声優を務める種崎敦美さんは言う。
「どんな状況でもアーニャは最初に『わくわく』がくる女の子で、純粋でウソがありません。人の心は読めるけど、それを計算高く悪用したりもしない。『首ちょんぱ』とか口が悪いときもあるけれど、飼い犬のことをさん付けで呼ぶ一面もあって。下品なようで品があるというか……」
見たもの聞いたものに素直に反応し、面白そうだと感じたことには臆せず飛び込んでいく。たとえハプニングを巻き起こしたとしても、アーニャは自分の「わくわく」に忠実であり続ける。
父がお願いごとをかなえてくれたときには、ぴょんぴょん跳びはね、全身で喜びを表現した。そんなアーニャの姿を見て、種崎さんは改めて「そうだよな子どもなんだもんなぁ」と感じ、自然と笑い声やウキウキする声が出てきたという。
「大人になると我慢しなければいけないことも増えていって、『楽しいことばかり追いかけていてはいけないのかも』と不安になることがあります。でも、アーニャを演じていると『心の赴くまま、わくわくすることを優先的に考えてもいいんじゃないかな』って思えてくるんです」
(編集部・福井しほ)
※種崎敦美さんの「崎」正式表記は立つ崎(たつさき)
※AERA 2023年12月25日号