「コンビニ百里の道をゆく」は、54歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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今年はコロナも落ち着いてきて、日本を訪れる外国人の方々(インバウンド)の数も増えてきているようですね。日本政府観光局の発表では、10月のインバウンドが251万人を超え、月別の訪日客数で初めてコロナ前を超えたとか。年間3千万人ペースになってきたことになります。
我々のお店でもそれは実感していますが、もう一つ気づくのは、インバウンドの方々の買い物の仕方の変化です。コロナ前は例えばコンビニでも中国で人気の化粧品をたくさん買われたり、インバウンドの方向けの「お土産セット」のようなものを買われたり、というイメージでしたが、それが少し変わってきました。
いま来られているインバウンドの方々の「コンビニの使い方」は、日本人旅行客と同じだと感じます。
日本で過ごすために必要なもの。あるいはあると便利なもの。小腹が空いたら、のどが渇いたら、洗面用具忘れたらコンビニと、「旅行の日常使い」をされているようなんです。