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マイクロフォーサーズ初の標準系マクロレンズ
なぜかこれまで、マイクロフォーサーズ用のレンズに、標準レンズ画角の本格派のマクロレンズがなかった。ラインアップが遅れていたのは廉価なキットズームでも近接撮影を可能としているものが多く、実用的にも満足できる性能であることが大きな理由だったのだろう。
しかし、本格的なマクロ撮影に使うには物足りないし、最近ではマクロ領域でもシャープネスだけでなく、ボケ味についても論評されることが普通になっている。やはり、明るい専用マクロレンズのほうが、安心感があることには変わりはない。
パナソニックが発売したマクロレンズは35mm判換算で60mm相当の画角。マクロレンズとして使いやすく定評がある画角である。
マイクロフォーサーズ用レンズの実焦点距離が短いことによる被写界深度の深さを応用すれば、35mmフルサイズ用の60mmマクロレンズとは一味違う写真を制作できる。
デザイン
やや色気には欠けるけれど、使い勝手は良好である。マクロ領域ではMFを使用することが多いためか、フォーカスリングの幅も適宜にとられているのはよい
使用感・操作感
標準レンズの代わりとして、カメラに常時装着したままでも使いやすい。等倍(35mm判で2倍相当)までのマクロ撮影が可能で、O.I.S.(手ブレ補正)搭載も安心だが、0.7mより至近では効果が落ちるので注意
描写性
絞り開放でもグッとくるようなシャープネスとコントラストの高さをもっている、さすがのマクロレンズ。撮影距離や絞りによる性能の差異は感じない
◆赤城耕一
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●焦点距離・F値:30mmF2.8●レンズ構成:9群9枚(非球面レンズ1枚)●最短撮影距離:0.105m●最大撮影倍率:1倍●画角:40°●フィルター径:Φ46mm●大きさ・重さ:Φ58.8×63.5mm・約180g●価格:税別5万7000円(実売4万9240円)