「同じテツは踏まぬようにしてほしい」
「流出は、当時14歳だった被害少女の尊厳を傷つけ、遺族の心情を踏みにじる行為です。しかし第三者委の調査報告書で黒塗りされた箇所は、加害者に配慮した部分もあります。加害者は高校生や有職少年などの未成年です。流出という行為は非常に問題ですが、第三者委の報告書がどれだけ問題の多いものか、改めて告発しようとしたのではないでしょうか。その手段として、市議に黒塗りなしの報告書を送ったのかもしれません。残念なことに、事件の風化も進んでいます。再調査委員会に『第三者委と同じテツは踏まぬようにしてほしい』というメッセージを伝えるためにも、あえて流出という乱暴な手段に訴えた可能性があるとも考えています」
真相解明に向けて、再調査委員会には徹底した調査を期待したい。
(井荻稔)