2013年、初等科最後となる6年生の運動会。公務を終えた陛下と雅子さまは、午後から駆けつけた。陛下は2台のカメラを使い分けて、愛子さまをレンズで追った。
というのも、愛子さまが挑戦するのは6年生による「感動」の組体操だからだ。
5年生からバスケットボール部で活動を続ける愛子さまは、背も伸びて、体格もしっかりと成長。愛子さまは、2人組で行う「サボテン」では同級生をひざに乗せ、「倒立」では同級生を支える役を務めた。最後を飾った7段の大ピラミッドでは一番下で支えた。
120人の子どもたちによる演技に、保護者らからは歓声と大きな拍手がわいた。雅子さまは目を潤ませながら、愛子さまの演技を見守っていた。
報道公開はされなかったが、学習院女子中・高等部の運動会では、愛子さまはバスケットの経験を生かしたドリブル競技やクラス対抗種目などで活躍した。陛下と雅子さまもカメラを手に、成長したまな娘を見守った。
2021年12月、雅子さまは58歳の誕生日を迎えた。雅子さまは感想をつづった文書のなかで、20歳を迎えた愛子さまについて、
「あの幼かった愛子がもう成年かと思いますと、信じられないような気持ちもいたします」
と振り返った。
「おおたま」を応援席に飛び込ませてしまった幼い愛子さまの姿も、懐かしく思い出されたのかもしれない。
(AERA dot.編集部・永井貴子)