「大阪都構想より野党第1党を優先するなら、公明党とどこかで話し合うことはあるはずです。特に公明党は東京では自民党と協力しないと宣言した。ならば大阪、兵庫で調整する代わりに東京で選挙協力を、という話があってもおかしくない。公明党は『常勝関西』と言われるほど強い地盤があります。小選挙区ゼロではメンツが立たないでしょう。維新もいくら関西で勝っても国政は全国的に議席を増やす必要があります」

 つまり、公明党との連携の余地はあるとの見方だ。

「維新は関西の選挙区はかなり取れるでしょうけど、現状では70から80議席で、立憲民主党には勝てないと思う。それをひっくり返すには、公明党を部分的にでも取り込むという選択肢は十分にある。国政は馬場代表だが、維新の顔となれば、正直なところ吉村知事であるのはだれもが認めるところで、その発言、発信が持つ意味は大きい」(藤川氏)

(AERA dot.編集部 今西憲之)

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