●つみたて投資枠と成長投資枠、どちらか一つだけを使ってもいい?

「問題ない。必ずつみたて投資枠を使わなければならないという決まりもない」(金融庁、東証)

★新しいNISAで個別株やETF「だけ」に投資したいなら、成長投資枠のみを使ってもいい。その場合、年240万円まで投資できて、非課税保有限度額は1200万円になる。もちろんつみたて投資枠だけを使って「年120万円(月10万円)×15年」で1800万円の利用も可。これが一番単純でわかりやすい。

※7本の東証ETFが、現行のつみたてNISAでも、新しいNISAのつみたて投資枠でも買える(取り扱いは大和証券)

●「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で全く同じ投資信託をつみたててもいい?

「OK」(金融庁、投資信託協会)

★つみたて投資枠の対象投資信託は現行のつみたてNISAと同じ。そのまま移行するような形だ。現在、「指定インデックス投資信託」192本、「アクティブ運用投資信託等」27本、「上場投資信託(ETF)」8本(2023年4月27日公表の金融庁「つみたてNISA対象商品届出一覧」)。

●成長投資枠を使ったほうがいいのはどんな人?

「株式投資信託だけでなく、東証ETFや海外ETF、国内外のREIT、国内外の個別株に投資したい人。毎月定額のつみたてではなくタイミングを見ながら投資したい人、つまり相場が動いたときには自身の判断で機動的に売買したい人などが考えられる」(東証)

★つみたて投資枠では低コストの株式投資信託がメインになるため、それ以外の投資もしてみたい人は成長投資枠をうまく使おう。

●非課税保有限度額の1800万円は簿価ベースで累計していくというが、そもそも簿価とは?

「わかりやすく言うと『買ったときの金額』」(金融庁)

★買ったときの金額=個別株なら「購入時の株価×購入した株数」、株式投資信託なら「購入時の基準価額×購入した口数」を足していき、「現在は非課税保有限度額1800万円のうち、○○○万円まで利用している」といった計算の仕方をする。

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