





カメラの最新周辺機器を次々に送り出している「近代インターナショナル」が、デジタルカメラで撮影した写真のパースペクティブ(遠近感)とレンズのディストーション(ゆがみ)を補正する世界初のシステムを発表しました。
また、メーカーが違うボディとレンズを接続するマウントアダプターや三脚に代わるユニークな形状の「ボールポッド」を、同社代表取締役の増田時久さんにご紹介いただきました。
●人の目で見た通りの画像を瞬時に再現する最新機器
Q:世界初の補正システムが登場したと伺いました。
増田:ドイツのJOBO社が開発した「LensTrue System」です。これは、カメラに装着するだけでパースペクティブとディストーションを水平・垂直にデータ補正し、蓄積するもの。そのデータと撮影画像データを独自開発のソフトウェアを使ってパソコン上で処理すると、人の目で見た時と同じイメージの画像に再現します。まさに、新時代を開拓する新システムといえるでしょう。
Q:具体的にはどのように補正されますか。
増田:例えば、ビルの合間からスカイツリーを撮影すると、レンズを通すことでビルやスカイツリーが傾斜して写るでしょう。しかし、実際の我々の目にはまっすぐ映っています。これは、目で映像を補正しているから。つまり、このシステムがデジカメの写真のゆがみを補正してくれるのです。
Q:どのような方におすすめでしょう?
増田:やはり、プロのカメラマンでしょうね。建築をはじめ、ポートレートなどのゆがみが生じやすいモノを撮影する時にピッタリです。4月頃に14万円前後で発売しますが、一般向けではないので、直販にする予定です。
●「キヤノンEFレンズ」が「ソニーNEX」でオートフォーカスになる!
Q:今回登場した「VILTROXのマウントアダプター EOS-NEXⅡAF」は、画期的な商品だと聞きました。
増田:この商品は、ソニー製のEマウントボディにキヤノンEFレンズを取り付けることができます。電子接点が付いているので、メーカーが違っても接続できるのです。さらに、オートフォーカスで撮影できる点も大きなポイントといえるでしょう。
Q:もうひとつ、マウントアダプターが出ましたね。「VILTROXレデューサーレンズ付 マウントアダプター EF-E」はどんな商品なのですか?
増田:こちらは、より多くの種類のカメラとレンズを組み合わせることができます。例えば、「ソニーNEX」や「マイクロフォーサーズ」、「フジFX」といったAPS-Cボディに、「キヤノンEF」や「ニコンF」、「ライカ製レンズ」などが取り付けられます。また、APS-Cサイズのカメラに50㎜のレンズを装着しても、実焦点距離50㎜の画角での撮影が可能で、F値は一段分明るくなります。
●三脚に代わる「ボールポッド」が登場
Q:なんともカラフルでかわいい形ですね。
増田:はい、これまでの三脚を考えると画期的な形状といえますね。シリコンジェルでできているので、自由に形を変えることができ、平らなものだけでなく、岩や木の上に固定させることもできます。直径85mm、重さ300gというのも、持ち運びに便利です。色は6色で、好みの色をお選びいただけます。
Q:どのようなシーンで使うのがおススメでしょう。
増田:どこでもセットできるので、自分撮りやツーショット、集合写真などに便利です。そのほか、三脚ネジでしっかり固定するため、カメラを上向きや下向きに角度をつけることもできます。価格はオープン価格で、参考価格として3800円(税別)となります。また、iPhone向け商品として、「Smart Fix(スマートフィックス)」も6色で用意しました。こちらは、iPhoneとボールポッドをつなぐグッズです。
―ありがとうございました。