ウータン・クランのU-ゴッドの著書内容にRZAが反論「この本は完全なノンフィクションとは言えない」
ウータン・クランのU-ゴッドの著書内容にRZAが反論「この本は完全なノンフィクションとは言えない」
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 ウータン・クランのU-ゴッドが回顧録『RAW: My Journey Into the Wu-Tang Clan』でRZAのせいでグループが分裂していると暴露したが、RZAがこれに反論している。

 U-ゴッドは自著の中で、「現時点でウータンのブラザーたちは、みんなが同じ考えを持っておらず、いがみ合い、ライブに現れなかったりしている状況だ。でも俺からしてみれば、それは長年にわたるRZAのいい加減な振る舞いが招いたことだと思う」と打ち明けている。

 彼はまた、RZAのことを”control freak” (仕切りたがり屋)と呼び、「予算、出版、フックの創作、あらゆることをコントロールしたがった」と明かしているが、RZAはローリング・ストーン誌とのインタビューで、「俺は仕切りたがり屋になんてなれないよ」とこれを否定している。

 「ウータンが独裁だとしたら、何故ウータンの各メンバーはそれぞれが自分自身の契約やキャリアを持ち、俺が関わっていないアルバムを俺が関わったものより多く出しているんだ?」と彼は反論している。

 RZAはインタビューで、「誰にだって本を書く権利はあるし、中にはフィクションもあるしノンフィクションもある。神話やファンタジーやSFもある。この本は完全なノンフィクションとは言えないと思う」と前置きした上で、他にもU-ゴッドが批判した家族経営やウータンのロゴ使用に関する問題などにも自身の見解を示している。ただ、彼とのビーフを再燃させる気はないようで、「U-ゴッドのインタビューをいくつか見たけど、彼が積極的でハッピーで満足しているみたいだから嬉しいよ。アーティストにとってはそれが必要だからね」と敵意がないことをアピールしている。