『美女と野獣』監督が明かす、実写版オリジナル曲に隠されたストーリーとは?
『美女と野獣』監督が明かす、実写版オリジナル曲に隠されたストーリーとは?
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 大ヒット公開中のディズニー実写映画『美女と野獣』を彩る楽曲の数々の中から、注目の3曲をビル・コンドン監督によるコメントと共にご紹介しよう。

 2017年公開作品NO.1の大ヒットスタートとなった本作の魅力の一つは、作品を豊かに彩る楽曲の数々だろう。不朽の名作であるディズニー・アニメーション版には、オスカーを受賞した主題歌「美女と野獣」をはじめ、「朝の風景」、「愛の芽生え」、「ひとりぼっちの晩餐会」といった名曲が勢ぞろいだ。しかし、今回おすすめする注目の楽曲は、アニメーション版に引き続き作曲を担当したアラン・メンケンが新たに生み出した「デイズ・イン・ザ・サン~日差しをあびて~」、「ひそかな夢」、「時は永遠に」の3つの新曲だ。

 ミュージカル作品では、それぞれの楽曲がストーリーに新たな展開を生む重要なシーンで使用されるが、これら3曲がストーリー上で追加された意図について、ビル・コンドン監督は「オリジナルの映画から今回の作品に変換する中で、必要だったストーリー部分を付け足したんだ。例えばベルと野獣が出会った時に、どうしてふたりがそういう人物になったのかを説明するために付け加えたりね。その物語の延長線上的に自然に出来上がっていった曲ばかりなんだよ。「デイズ・イン・ザ・サン~日差しをあびて~」はベルが歌う曲なんだけど、それはお城の召使い達について歌ったものなんだよね。アラン・メンケンが書いた新しい壮大なバラードなんだけど、彼らの呪いがとけて、人間になった時にどのような未来が待っているのかを夢見ながら歌った曲になっているんだ。それは野獣が子供の時に、母親が彼に歌ってもらった曲でもあるんだ」と説明する。

 また、「ひそかな夢」、「時は永遠に」については、「もう1曲、これぞ聴かせどころという場面で流れるバラード(「ひそかな夢」)があって、これは野獣が歌うんだ。映画の終盤、彼が感情的にどん底の時に歌うんだよね。これぞミュージカルの役割って感じで、台詞だけでは足りない、歌でしか表現できないというような瞬間に歌われるんだ。彼がベルを愛しているからこその痛みの声なんだよね。それから、「時は永遠に」は、ベルのお父さん(モーリス)が最初に歌う曲で、ベルの母親についてでもあり、その瞬間がどれだけ貴重なのかという思いとともに歌われる。そしてその曲は、後でベルがもう1度繰り返し歌う場面もあるんだ」と、それぞれの曲に隠された背景を明かしている。


◎「ひそかな夢(プレミアム吹替版Ver.)」
https://youtu.be/OsQmXGIf0Hg

◎作品情報
『美女と野獣』
大ヒット公開中
監督:ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンスほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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