ぼくのりりっくのぼうよみが、ニューシングル『Be Noble』のリリース日である2017年3月8日、Apple 表参道にてイベント【アーティストになろう:ぼくのりりっくのぼうよみ】を開催した。
モデレータにリアルサウンド編集長の神谷弘一を迎え、作品の制作秘話や、MacやiPhoneなどのテクノロジーの活用方法、作品のインスピレーションの源などを紹介。店内は700人を超えるファンで店内は埋めつくされ、全面ガラス張りのApple 表参道の店外から見守るファンも少なくなかった。
イベントがスタートすると、「(シングル『Be Noble』が)iTunes Store、Apple Musicで配信中です!」と早速の告知でファンの笑いを誘った後、映画『3月のライオン』前編主題歌である表題曲の歌詞について「『3月のライオン』の主人公の気持ちを考えながら、“気高さを自分で手に入れられたら”という想いを込めて書きました」と語った。また、トラック制作を担当したササノマリイの紹介を交え「作曲はいろいろな方にトラック作ってもらって、そこに対して僕はどういう歌のメロディーをつけて、どういう風に歌詞を乗せるかを考えています」と分業制で行っている自身の制作スタイルについても明かした。
15歳の時に音楽を始めた経緯については、ネット上にアップされているフリー音源に自分で作ったラップを乗せて歌うという趣味からスタートしたことを説明。「作曲はしないので、音楽の専門用語は全く知らないです。ドラムのキックとスネアの違いも分かりません(笑)。それでも、アイディアやこういうものを作りたいというイメージがあればできる時代。そしてパソコンさえあれば、高価な道具がなくても始められる。僕、最初に3000円のマイクを買って、マイクスタンドはなかったのでトイレットペーパーの芯を積んでスタンドとして代用しました。そういう環境でも制作は可能なんです」と自身の経験をもちいながら語り、「イベントのタイトルの通り、僕も一アーティストとして、みんなが創作や活動をするきっかけになれば」と想いを伝えた。
現在自身が使用している機材として、「ちょうどたまたま、こんなところに新しい15インチのMacBook Proが!」と現物を紹介しながら、「デモ音源をもらった段階で、MacBook Proで作業するのですが、たいていレコーディングの前日に作業しています。明日もレコーディング。今日もこのイベントが終わったら歌詞を作ります」と、新曲の制作に取りかかっていることも明かした。
最後に、「映画の主題歌だけでなく、資生堂アネッサのCMも流れ始めたし、今後ポップアイコンにもなりえる存在。これからもいろんなタイプの楽曲を作っていくだろうし、本当に楽しみで、頼もしい」という神谷の発言に対し、「“ぼくのりりっくのぼうよみ”のイメージをいい意味で裏切っていきたい」と意気込みを語ったところで、トークパートは終了。
ライブパートでは、メジャーデビュー作品に収録され大きな話題となった「sub/objective」、2ndアルバム『Noah's Ark』収録の「在り処」、そしてこの日発売となったシングル『Be Noble』より、映画『3月のライオン』前編のエンドロールで流れる表題曲の別バージョン「Be Noble(re-build)」をファンの前で初披露し、イベントは幕を閉じた。
Apple 表参道(C) Kensuke Tomuro
◎リリース情報
シングル『Be Noble』
2017/03/08 RELEASE
<CD>VICL-37252 / 1,200円(tax out.)