ジャスティン・ティンバーレイクが、2017年2月26日(現地時間)に開催された【第89回アカデミー賞】授賞式のオープニングで『トロール(原題)/Trolls』の主題歌「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」を披露した。<主題歌賞>にノミネートされていたこの楽曲は、今年の【第59回グラミー賞】<最優秀楽曲賞映画、テレビ、その他映像>部門で受賞しており、現在も米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”にチャートインしている。デビューから40週以上Hot 100チャートのTOP40圏内にとどまった楽曲は、58年の歴史の中でたった8曲しかない。
ティンバーレイクと共にこの大ヒット曲のソングライティングとプロデュースを手掛けたのはシェルバックと、2017年に【ソングライターの殿堂】入りを果たしたスウェーデン出身の音楽プロデューサー/ソングライターのマックス・マーティンだ。先日この3人がソウル・レジェンドのビル・ウィザーズが司会を務めるパネル・ディスカッションに登壇した。
イン・シンクのヒット曲も手掛けていたマーティンの殿堂入りについてティンバーレイクは、「正直言って、マックス・マーティンよりもふさわしい人は世界中で誰もいないよ」と称賛した。
殿堂入りしたことについてウィザーズに単刀直入に感想を聞かれたマーティンは、「今言われると、狂気の沙汰に聞こえるよね」と謙遜し、「実際なんて言えばいいのかよく分からない。素晴らしい気持ちだよ。実はドッキリで、いつか笑われるんじゃないかって気がしてる。でももちろん非常に光栄に思う。ちょっと老けた気分だな」と喜びを語った。
45歳が“老けた”と言えるのかどうかはさておき、ヒットメイカーとしてのマーティンは、ビートルズと肩を並べる巨匠であることは確かだ。彼はソングライターまたは共作者としてHot 100のNo. 1ヒットを22曲手掛けており、これはジョン・レノンとポール・マッカートニーに次いで3位の記録だ。彼はこれまでにバックストリート・ボーイズ、ブリトニー・スピアーズ、テイラー・スウィフト、ザ・ウィークエンド、ロビン、ダニー・エルフマンをはじめとする数多くの有名アーティストたちの楽曲を書いたりプロデュースしたりしてきた。
次の仕事について聞かれたマーティンとシェルバックは、どこまで公表していいのか分からないと前置きしつつも、ティンバーレイクの次のアルバムには参加すると話した。するとティンバーレイクが割って入り、「彼らは謙遜してるんだ。ピンクとかテイラー・スウィフトとか、みんなが好きなアーティスト全員と仕事してるんだよ。誰もが好きで知っているアーティストも、好きだけどよく知らないアーティストも、向こう3年間は全て彼らが関わっているんだろうさ」とおどけた。
2017年【第48回ソングライターの殿堂】授賞式は、6月15日にニューヨークで行われる。今年は他にケネス・“ベイビーフェイス”・エドモンズ、ベリー・ゴーディ、ジミー・ジャム&テリー・ルイス、シカゴのメンバー3人、そしてラッパーとして初めてジェイ・Zが殿堂入りしている。