28日(水)から29日(木)にかけて、関東の南の海上を低気圧や前線が通過する見込みです。雨具が必要なのはいつ?
水曜から木曜、関東は広く雨具の出番
きょう27日(火)は、昼頃から晴れて日差しがたっぷり届き、南風で気温も上がりました。東京都心の最高気温(午後5時まで)は17度9分と11月上旬並みで、きのう26日(月)に続いて、日中は比較的過ごしやすい陽気でした。
あす28日(水)になると、関東の南の海上には西から前線が近づいてきて、この前線上に低気圧が発生する見込みです。この前線や低気圧に向かって、南から湿った空気が流れ込むため、関東は広く雲に覆われるでしょう。早い所では昼過ぎから雨雲がかかり始め、夜は広い範囲で雨が降る見込みです。雨脚が強まったり横なぐりに降るようなことはなさそうですが、帰宅が夜になる場合は、雨具を持ってお出かけください。日付が替わってあさって29日(木)になると、次第に雨は止む見込みです。朝まで雨の残る所もありますが、天気はゆっくりと回復へ向かうでしょう。その後、30日(金)にかけては、西高東低の冬型の気圧配置にかわります。晴れて日差しがあっても、北風が強まって寒く感じられるでしょう。
これからの季節、南岸低気圧に注目
西高東低の冬型の気圧配置になり、日本の上空に寒気が流れ込んでくると、日本海側では雪が降ることが多くなります。一方「南岸低気圧」は、冬の時季には時として関東など本州の太平洋側に雪をもたらします。2年前の2016年11月24日には、関東の南岸に低気圧が進み、上空には1月上旬並みの強い寒気が流れ込んだことから、東京都心など関東地方の各地で初雪、積雪が観測されました。東京都心で11月に積雪が観測されたのは54年ぶりのことでした。また2014年2月の8日と14日から15日にかけての2度にわたって関東に大雪をもたらしたのも、この南岸低気圧でした。南岸低気圧による関東の降雪は、気温や低気圧の中心が通過する位置のわずかな差によって、降るか降らないか、大雪になるかならないかが変わってくるため、非常に予測が難しいものです。あす28日(水)からあさって29日(木)にかけても、平野部で雪になることはない見込みです。ただ「万が一」に備えることはとても重要です。これからの季節は「南岸低気圧」の動きに注意しましょう。tenki.jpでも最新の情報を随時お伝えしていますので、ぜひ参考になさってください。