サラ・ブライトマンがロシアとアメリカの国際宇宙ステーションにいく計画が延期された。理由は家族の事情とのことだ。ハリウッド・リポーターが伝えている。
同シンガーは9月の宇宙船乗船に向け、今年1月からロシアのスターシティにある施設でトレーニングを開始していた。宇宙船“ソユーズ”で地球から260マイル上の軌道上で10日間過ごす予定だった。
今回の計画をアレンジした米宇宙旅行会社スペース・アドベンチャーズの伝えるところでは、サラ・ブライトマンは同5,200万ドル(約62億円)旅行の延期を伝えるため、今週半ばにステートメントを発表したという。
また、彼女のフェイスブックには「今度のソユーズTMA-18M乗船による宇宙飛行ミッションは、計画を延期しました」と掲載されている。計画の変更は“個人的な家族の事情”のためとしているものの、詳細には触れず、「現時点で宇宙飛行士のトレーニングと飛行計画を延期する」としている。
一方、スペース・アドベンチャーズ社のエリック・アンダーソンは、「2012年からサラは宇宙へと飛ぶ生涯の夢の話をシェアしてきました。自身のメッセージを世界中に届けることができる宇宙一のソプラノ歌手として、世界的な名声を得る彼女は、他の人々に夢を追いかけることを鼓舞させる存在なのです」とコメント。さらには、「我々は今日まで、あらゆる宇宙飛行トレーニングに対し献身的な彼女の姿を直接目にして来ており、彼女は全てのトレーニングや身体テストをクリアしてきました。我々は彼女の決断を称賛するとともに、この先も宇宙旅行のチャンスを追い求める彼女を引き続きサポートしていきます」と加えている。
サラ・ブライトマンは、お金を払って宇宙ステーションを訪れる8人目の旅行者になる予定だった。これまで宇宙旅行をした人物リストにはMicrosoftの共同設立者であるチャールズ・シモニーもおり、彼はこれまでに2度行っている。
なお、12日の時点でロシアはソユーズの故障調査のため次の打ち上げを7月後半まで遅らせると発表していたため、同シンガーの9月の打ち上げもいずれにせよ遅れそうな気配だった。この発表がサラ・ブライトマンの下した決断に影響したのかどうかは分かっていない。