第7回ショパン・コンクールで日本人初入賞および最年少者賞を受賞するなど、世界的に活躍するピアニスト中村紘子が初期の大腸癌と診断され、3月1日までの演奏活動を休止することが発表された。
活動休止について中村は「「手相によれば、私の生命線はおっそろしく長いそうですので、皆様、どうぞご安心下さい。とにかく暫くはネコを被って、おとなしくして、治療に専念いたします。」とコメント。演奏活動の再開については医師と相談のもと、追って報告される。
◎中村紘子からのコメント全文は以下の通り
このたびは皆様にご迷惑をかける事となり、本当に申し訳なく、心から残念に思います。
いま、私のピアノはかなりいい調子で、ぜひ聴いていただきたかったのに。
幸いに、先生方は皆様お優しく、最善を尽くして治療に当たりましょう、と言ってくださっています。
今や、女性の二人に一人は大腸がん、という時代。先生方は「これは、免疫力の落ちた成人病です」と、仰っています。いずれにしても、手相によれば、私の生命線はおっそろしく長いそうですので、皆様、どうぞご安心下さい。とにかく暫くはネコを被って、おとなしくして、治療に専念いたします。色々と、大変ご迷惑をお掛けすることになりましたが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2015年1月27日 中村紘子
Photo (C)Hiroshi Takaoka