「from afar」は地下鉄田原町駅1番出口から徒歩3分。季節限定のいちじくのタルト650円、ほうじ茶のテリーヌショコラ600円。ブレンド珈琲550円、カフェラテ570円
「from afar」は地下鉄田原町駅1番出口から徒歩3分。季節限定のいちじくのタルト650円、ほうじ茶のテリーヌショコラ600円。ブレンド珈琲550円、カフェラテ570円
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 昭和、平成を通じて何度もやってきたカフェブーム。令和のいま、カフェのジャンルは百花繚乱(りょうらん)。最新カフェ180軒を網羅したMOOK「東京カフェ2023」が挙げたカフェをめぐるキーワードを見ても、「昭和レトロ」「ニューレトロ」「ALL DAY CAFE」「台湾」「パフェ」「KOREA」「ヌン活」「ドーナツ」「TEA」と、レンジの広さは驚くほどだ。

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 こうなると、カフェって何?どうやって選べばいいの?という気持ちにもなってくる。そこで、インスタグラムで人気に火がつき、雑誌でも活躍中の、カフェ愛あふれるフォトグラファー6151(ロクイチゴーイチ)さんに、お気に入りのカフェとカフェでのルーティンを聞いた。

静寂が漂う大人のカフェ
「from afar」

リニューアルで追加された窓際のテーブル席。床はスタッフが張り替え、手作りの棚には絵本が並ぶ。雑誌や文庫が並ぶエリアもある。静かにのんびり、堪能したいカフェだ
リニューアルで追加された窓際のテーブル席。床はスタッフが張り替え、手作りの棚には絵本が並ぶ。雑誌や文庫が並ぶエリアもある。静かにのんびり、堪能したいカフェだ

 公式インスタグラムの美しい写真たちをきっかけに「light source」が運営するカフェのファンになったという6151さん。カフェだけではなくショップも含め、蔵前エリア周辺に集まっている。「from afar(フロム アファー)」は、2015年に東駒形でオープン。2019年に現在の田原町へ移転し、2021年12月にリニューアルした。2022年オープンの「半月焙煎研究所」や「シノノメ製パン所」とあわせて、はしごすることもしばしばだという。

コーヒーや紅茶はアンティークの食器で提供される。それも、ウィリアム・モリスや伊万里焼などの名品揃い。店内の棚には、店主が集めた雑貨などもならんでいる
コーヒーや紅茶はアンティークの食器で提供される。それも、ウィリアム・モリスや伊万里焼などの名品揃い。店内の棚には、店主が集めた雑貨などもならんでいる

 リニューアル後の「from afar」は、入り口正面にあった天井までの大きな棚がなくなり、吊り下げのグラス棚に変わるなど、以前より明るく開放的な空間に。元印刷工場だったという広々とした店内には、75席がゆったりと配置されている。サロンのようなソファ席やひとりくつろげるカウンター席、日差しが気持ちいいテーブル席は、エリアごとにディスプレイを変え、異なった雰囲気が楽しめるのも魅力。彩るインテリアがまた素敵で、わざわざ足を運びたいと思う異空間が広がっている。

 店内で、光の入り具合をチェックすることと、いつも違う席に座ることは、6151さんの「カフェルーティン」。一つの店内に異なる雰囲気の空間が共存している「from afar」なら、訪ねるたびに新しい発見ができそうだ。

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カフェ翌日の「お楽しみ」