旭川では午後6時の積雪が12センチと、今日(27日)も積雪が続いており、10月29日から積雪が30日連続で観測されました。これで、根雪(長期積雪)の初日が10月29日で確定し、北海道史上最も早い根雪のスタートとなりました。
この記事の写真をすべて見るこれまでの記録は10月31日
根雪が始まるのは平年だと早い所で11月下旬から。旭川が11月22日で最も早く、札幌は12月4日など、12月に入ってからの所の方が多くなっています。根雪が始まるといよいよ本格的な冬に突入、というイメージがありますが、今年の旭川は10月中にその根雪が始まってしまいました。
1961年の根雪の統計開始以来、道内の最も早い根雪初日は2002年に後志地方の倶知安が記録した10月31日で、昨年までで10月中に根雪が始まったのはその1度のみでしたが、今年の旭川はこの記録を更新することになりました。
(なお、倶知安での根雪の観測は、観測所が無人化されたため、今は行われていません。)
根雪が早くなった理由は?
根雪が早い原因として考えられるのは大きく2つで、早い時期から雪が多く降ること、そして、雪が降り出してからの気温が低いことです。
では、まず雪の量から見ていきましょう。今年の旭川は、10月の月降雪量が26センチと、10月としては史上3番目に多く、記録的に雪の多い冬のスタートとなりました。さらに11月に入っても雪は多く、昨日までで167センチと、11月の8位の降雪量をすでに記録しています。
続いて気温ですが、旭川は今年の11月の月平均気温は昨日までで-0.8℃です。根雪の統計が始まった1961年以降で見ると、11月の月平均気温が今の所、最も低くなっています。
記録的に雪が多く寒い1か月になったことで、北海道民でも驚くほど早い根雪初日を迎えることになりました。
明日は札幌でも雪強まる恐れ
今日は低気圧の接近に伴い、暖かい空気が入り込んだため、一部では雨も降った北海道ですが、明日には再び寒気が流れ込み、北部を中心に再び雪と寒さが強まりそうです。
札幌中心部ではしばらくまとまった雪になる日がなかったため、街中の雪もすっかりなくなりましたが、明日の雪は札幌中心部でも積もる恐れがあり、車の運転などには十分な注意が必要となります。