22日9時現在、世界の台風は5個。そのうちの1つ、Dannyは21日にハリケーンになりました。大西洋で今シーズン初めてのハリケーンです。
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台風は、どこに存在するかによって、名前が変わります。
北半球では、日付変更線より西の太平洋で「台風」、大西洋や日付変更線より東の太平洋で「トロピカルストーム」、もしくは「ハリケーン」と呼びます。
今年7月、トロピカルストームが日付変更線を越えて台風12号になった事例を思い出した方もいるかもしれません。
トロピカルストームとハリケーンの違いは、強さ。トロピカルストームが発達して強くなったものをハリケーンと言います。(最大風速64ノット以上、「強い台風」以上のもの)
世界の台風は5個
22日9時現在、世界の台風は5個です。北西太平洋に台風15号と台風16号、太平洋中部にトロピカルストームが2個、大西洋にハリケーンが1個あります。
※トロピカルストームKiloは、昼過ぎに熱帯低気圧になりました。
大西洋で今シーズン初のハリケーン
北大西洋のハリケーンシーズンは、6月から11月ごろ。
今年、大西洋で発生したトロピカルストームは3個(Ana、Bill、Claudette)で、ハリケーンまで発達したものはありませんでした。
Dannyは、大西洋で今シーズン初めてのハリケーンです。
現地時刻21日午後、Dannyは風速50メートル以上の大型ハリケーンとなり、発達のピークを迎えました。
アメリカのナショナル・ハリケーン・センターによると23時にリーワード諸島の東にあって、西寄りに進んでいます。
このあと、リーワード諸島を通過し、25日にかけてプエルトリコへ近づく見込みです。
プエルトリコ方面は、雨の少ない状態が続いています。Dannyが恵みの雨をもたらすかもしれません。
エルニーニョ現象も関係?
アメリカ海洋大気局(NOAA)は6日、今年のハリケーンシーズン(6月1日~11月30日)の予測を発表しました。大西洋で発生するハリケーンの数は、90%の確率で平年より少なくなるとしています。
主な理由は、3つです。
・エルニーニョ現象が続くこと
・強いエルニーニョ現象が発生した時に見られる、大西洋やカリブ海への下降気流や風向きの変化で、トロピカルストームが発達しにくいこと
・大西洋の熱帯域の海面水温は平年より低く、他の熱帯域の海に比べてかなり低いこと
東部太平洋の赤道域で海面水温が高い状態が続く、エルニーニョ現象。アメリカ大陸を超えて、大西洋のハリケーンにも影響を与えているようです。