カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 来月13日から「屋内・屋外を問わず、個人の判断に委ねる」ことになったマスクの着用。卒業式や入学式については、「感染対策を講じたうえで、原則としてマスクは必要ない」との方針が国から示された。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、学校の現場では、マスクを外す、着けるで想像もできないもめごとが起きるんだろうなと語る。

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 マスク着用が個人の判断に任されるようになるまで、1カ月を切りました。前から僕は言っていたけど、国の方針が示されない限り、結局、日本人の国民性から考えても、マスクはなかなか外せないと思っていた。

 ラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)で元朝日新聞記者の稲垣えみ子さんとマスクの話題になったんだけど、「そもそもマスクする、しないって個人の自由だったよね?」「なるべくマスクはしましょうってことだったはずだよね?」という話をしました。

 そもそもマスクは着用の決まりがあったわけでもないのに、マスクをしていないことを注意する「マスク警察」が現れたり、今度は脱マスクを主張する人が出てきたり、マスクを外さな人を取り締まる「逆マスク警察」が懸念されている。

 ここ数年、自分の考えと真逆な考えの人に対して「おまえは違う!」と封じ込めるのが、世の中にはびこるやり口じゃないですか。相手の意見を理解して「そういう考えもあるんだ……」となりにくい環境になってしまっている。マスクつける、つけないも、SNSを通じて同様のことが起きている。

 だから、「そろそろマスクは外しましょうよ」となったとき、国からの太鼓判が1つ欲しかっただけと思うんですよね。それがないと我々日本人は何度も言うけどなかなか外せない。

 ぶっちゃけ、ここ最近は、8割くらいの方が世間体でマスクをしていませんでしたか? たしかに、感染予防から満員電車に乗るときはマスクを着用していても、その他の場面では、「社内で誰も会話していないけどマスクはしておこうかな」とか「お店に入るときは一応マスクつけないとね……」みたいな。僕も正直そういうところはあった。

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大人と子どもではマスクに対する意識が違う