「自分に何かできないか」
自治体の防犯パトロールのボランティアに応募した。2年前のことだ。
「働き方改革」の波に乗り、会社のフレックス制度も充実し、気兼ねなく年休が取れるようになった。昨年からはPTA会長も務め、地域で頼られる存在として新たな居場所を確立した。
男性は、課された仕事はこれまで通りこなしながら、「今はワークよりライフのほうが上回っているかな」と明かす。
「出世コースに乗って会社だけの人生を送っていたら、できなかった選択です」
活動の場を地域に広げることで、結果的に長く社会に貢献できる道を歩み始めている。(編集部・渡辺豪)
※AERA 2020年2月17日号より抜粋