「自身もよくネタにしていますが、ポンコツエピソードもウケがいい。例えば、極度の方向音痴で、自宅から500m先のドン・キホーテに行くにも毎回カーナビを使わないとダメと明かしています。さらに記憶音痴で、妻に『俺、好きな色なんだったっけ?』と聞いたことがあり、いよいよヤバいと思ったそう。3月放送のバラエティー番組に長澤まさみさんと出演した際は、長澤さんの主演映画に出演したことがあるのに、そのことを忘れていたと告白。そのため、長澤さんが『あのときはどうも』みたいなあいさつをしに来てくれても、児嶋さんは『長澤まさみが笑顔で向かって来てる、ファンなのかな?』と、意味がわからないことになったとか。このエピソードに長澤さんが『でも、そのとき名前覚えてなかったかも。何さんでしたっけ?』と振ると、『児嶋だよ!』と、お約束の突っ込みで笑いを誘ってました。そうした抜けたところも愛嬌(あいきょう)と感じる人は少なくないと思います」(同)
■すれ違いコントも立場が逆転!?
一方で、児嶋には実直かつ努力家な一面もあるようだ。放送作家は言う。
「8年ほど前から漢字の練習をしているようです。児嶋さんいわく、クイズや大喜利で字が汚いとブレてしまい、回答が伝わらないことから始めたそうです。その2年前からは小学生新聞を定期購読し、常識を身につけているとか。また自身のYouTubeチャンネルでは、ド定番の『メーク動画』に果敢に挑むなど、本来芸人さんなら恥ずかしくて避けることを、児嶋さんは真面目に挑み続けている。こういう実直さが制作スタッフにも評判がいい。清潔感のあるオジサンという見た目で、若い女性タレントと絡んでもいやらしさがない。夫婦円満で癒やしがあり、柔らかな雰囲気も感じる。そんなキャラクターが今の時代に合っているからこそ、重宝されるのでしょう」
そんな児嶋の活躍で「今後は新しいアンジャッシュが見られるかもしれない」と語るのは、元「週刊SPA!」芸能デスクの田辺健二氏だ。