ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中。
ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中。
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 経済専門家のぐっちーさんが「AERA」で連載する「ここだけの話」をお届けします。モルガン・スタンレーなどを経て、現在は投資会社でM&Aなどを手がけるぐっちーさんが、日々の経済ニュースを鋭く分析します。

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 東北の地方紙河北新報にこんな記事が載っていました。

 青森県下北地方のご当地アイドル「まさかりGirls5」が、解散した。県のプロデュースで誕生したアイドルは、解散理由もお役所仕事らしく、国からの予算措置がなくなったため──。

 解散理由も「お役所仕事らしく」と書いたこの記者はエライ(笑)。実際こんなものに復興予算がついていたことに読者のみなさんはどう思われますか?記事によりますと、東日本大震災に伴う復興支援事業の予算2170万円がつき、その一部を活動費用に充てたとありますが、どうしてこんなものが復興支援事業なのか。この事業は県のプロデュースで始めたようですから、県としては復興事業として認識したということになります。

 ご当地アイドルに国税が投入されるのはいくらなんでもひどすぎると私は思いますが、中にはこの程度の金額に目くじらを立てるなと言う人もいます。しかし、一事が万事で、こうしたプロジェクトなどには目を覆いたくなるようなものが目白押し。地方が復興すればまだましですが、結局は補助金を使い果たすと、金を稼ぐビジネスになっていないから当然資金切れを起こして万事休す。

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