林侑里奈さん(左、ニット:LOWRYS FARM、パンツ:ユニクロ、靴:mysty woman、バッグ:FURLA)/田中麻美子さん(右、シャツ:ユニクロ、スカート:Abercrombie&Fitch、靴:Odette e Odile、バッグ:kate spade) 撮影/伊ケ崎忍
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 早稲田と慶應。華やかな読者モデルの世界でも好対照だ。お互いを敬して認め合う、清々しいライバル関係を覗いてみよう。

 早稲田大学1位、慶應義塾大学10位。「2017年版 大学ランキング」(朝日新聞出版)の「女性ファッション誌読者モデルランキング」の順位だ。CanCam、JJ、ViVi、Rayの15年1~12月号に登場した女子大生の延べ人数でランキングしている。同ランキングは1995年から。長らくトップだった青山学院大学などのオシャレイメージの大学を抜き、早稲田が初の1位に輝いた。早稲田の女子学生は95年には8600人だったが、15年には1万5711人とほぼ倍増したこと、04年に英語で授業を行う国際教養学部ができたことが関係しているようだ。

「帰国子女が多く、目立つ子がたくさんいました。読者モデルをしている子も多かったです」

 2年前に国際教養学部を卒業した、CanCam編集部の高橋萌さんはこう話す。

●ユニクロで「安カワ」

 早稲田の林侑里奈さんのファッションは、ユニクロのパンツ、mysty womanのサンダルで活発な印象。

「高校時代にはほとんどファッション誌を見なかった。入学式で編集部の方に声をかけていただき、読者モデルになりました」

 慶應の田中麻美子さんは幼稚舎(小学校)から大学までずっと慶應。清楚なユニクロの白のシャツにエンジのスカートで、品の良さを感じさせた。

「中学生のときからファッション誌に興味があり、高校時代はCanCamを愛読していました。専属モデルの山本美月さんに憧れて、大学2年のときに読者モデルに応募しました。流行に敏感な友だちが多くて、私の周りでは読者モデルをしている人は多いです」

 高橋さんによると、最近は「安カワ」といって、ユニクロのようなシンプルな洋服を一つ入れるのがオシャレ。バッグや財布などの小物にお金をかける傾向だという。バッグの中身を見せてもらうと、2人ともキーケースはルイ・ヴィトンだった。

 大学自慢と、相手の大学の女子のイメージを聞いた。

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