「食事回数が増えても、一日のトータルカロリーを守れば太りすぎを防げます。ただし、夕食は、血糖値を急激に上げすぎないメニューにしてください」(早川准教授)
【3食の理想時間は?】朝食7時までリズム一定に
一日3食の理想的な時間帯の鍵は朝食が握っている。
時間栄養学が専門の早稲田大学先進理工学部の柴田重信教授は言う。
「朝食は体内時計のリセットに欠かせない」
体に備わった体内時計は24.5時間で一日を刻んでいる。現実の時間との30分のずれをリセットするには、朝に太陽の光を浴びることと朝食を食べることが必要だ。
「朝を欠食すると活動リズムが後ろにずれたまま生活することになります。また、夕食が遅くなったり、夜食を食べると、体内時計は後退していきます。朝食抜きが夜型生活を作り出すことにもなっているのです」(柴田教授)
朝食の時は、空腹時間が長くなり吸収率が高い状態であっても、日中に摂取エネルギーが代謝されるので、エネルギーオーバーになる心配はない。
理想の食事時間は、朝食は午前7時頃まで、昼食は午後2時頃まで、夕食は午後7時頃まで。3食が12~14時間以内に終わるようにすれば、翌朝の体内時計のリセットに必要な絶食時間が確保できる。
週末も平日と同じ食事時間を守ることが大切だ。2時間以上ずらすと、夜型生活のきっかけになってしまう。
「朝番や夜番など勤務時間が不規則で、どうしても朝食が遅くなりがちな人は、普段も朝食を遅めにし、3食を同じ時間に食べるようにしてください。代謝を考えれば夜に比重がかかる食習慣は好ましくないのですが、体内時計だけで言えば、リズムを崩すのが最も好ましくないのです」(柴田教授)
【いつなら食べていい?】朝はしっかり3日で調整
今回、取材した専門家が口をそろえて言ったことがある。
「朝は血糖値が上がりやすい炭水化物を中心に、昼はたんぱく質をしっかりと、夜はGI値が低い野菜中心の軽めの食事を」