初代iPadを発表するスティーブ・ジョブズ。2010年1月27日、サンフランシスコにて(写真:gettyimages)
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初代iPadを発表するスティーブ・ジョブズ。2010年1月27日、サンフランシスコにて(写真:gettyimages)
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 アップルの創業者、故スティーブ・ジョブズが漏らした一言がいまになってニューヨーク・タイムズで紹介され、SNSなどで次々とシェアされている。曰く、

「子どもたちにはiPadを使わせてない。デジタル機器使用はかなり制限してるんだ」

 反応は、「わが意を得たり!」「あれだけ売りつけておいて何をいまさら」などさまざまだが、同紙によれば、IT業界の親ほど自分の子どものIT機器利用に厳しいという。

 なぜか。記事中で「ワイヤード」元編集長、クリス・アンダーソンは「職業柄、IT漬けで危険領域に入った人間を間近に見る機会が多いから」と述べる。

 例えば、「高校生になるまでスマホ禁止で、インターネットは見せない」はこの業界の親の間ではごく一般的。時間制限も当然で、あるITアナリストの家庭では「月~金は完全禁止。ただし学校でコンピューターを使うようになる10歳以降は宿題用に時間を増やす」。

 親の目の届くリビングルームでの使用に限るケースも多く、前出のアンダーソンは「子ども部屋には(ゲームやPCなど)ディスプレーのある機器は一切置かせない」。後悔する発言をネットに残してほしくないとSNSを禁止する親もいるという。

 容認派もいるが、「絶対禁止にすると反動が怖いのでリビングでならば何時間でもやらせる」「ビデオ制作やプログラミングなどクリエーティブな遊びならいくらでも可」など、「無制限」ではない。

AERA 2014年10月13日号より抜粋