カローラ
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クラウン
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スカイライン
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シビック
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 国内市場ではほぼ半世紀におよぶロングセラーで、シニアには懐かしい車がある。だれもが一度は耳にした覚えのある車たち。「往年の名車」とでも呼ぶべき車の最新モデルを追った。

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 国内自動車販売で2019年10月、首位に懐かしい車名が躍り出た。軽自動車を除く登録車販売でトヨタの「カローラ」が1万1千台超と、約11年ぶりの首位に返り咲いた。

「カローラは大衆車と言われるが、自分が乗っている車が大衆車と言われるとうれしくないと思う」

 19年9月の新型カローラ発売に際し、こう話した豊田章男社長は、「多くの人に愛される車だからこそ、絶対にコモディティー(汎用[はんよう]品)と言われる存在にしたくない」と強調した。

 1966年に登場したカローラは、今回で12代目。69~2001年に年間販売首位、1975年と90年は30万台超を販売。世界累計販売は5千万台に迫る。

 開発担当の上田泰史チーフエンジニアによれば、新型カローラの特徴は、スポーティーなスタイリング、重心を下げた気持ち良い走り、予防安全システムの「トヨタ・セーフティセンス」の標準装備、スマートフォンなどとつながるコネクテッド機能の搭載……など。

 排気量は従来の1.5リッターから1.8リッターに拡大したガソリン車とハイブリッド車に加え、1.2リッターのターボエンジン車がある。最低価格は税抜き176万円と、先代に比べ約40万円も高くなった。

 自動車評論家の国沢光宏さんはこう話す。

「新型はこれまでに比べてすごくいい。ただ、車名で失敗していると思います。30代後半から70代の中には、車名だけで嫌う人もいます」

 購入層は、従来カローラに乗っている人や、車名にアレルギーのない若者とみているが、値段はやや高めだ。トヨタがターゲットにしているのは「日本を支えて働く世代の30~40代」(広報担当)。

「うまく生まれ変わりました。以前の購入者はものすごく高齢化し、(車のデザインも)年配者向き、もしくは商用車のようで実用性重視でしたが、個人ユーザーに向き直りました」

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