Bリーグファイナルで千葉ジェッツを71-67で破り、2連覇を果たしたアルバルク東京の選手たち(撮影・馬場岳人)
Bリーグファイナルで千葉ジェッツを71-67で破り、2連覇を果たしたアルバルク東京の選手たち(撮影・馬場岳人)
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チャンピオンシップMVPに選ばれたA東京の馬場雄大(撮影・馬場岳人)
チャンピオンシップMVPに選ばれたA東京の馬場雄大(撮影・馬場岳人)
チーム最多16得点を挙げたA東京の田中大貴(撮影・馬場岳人)
チーム最多16得点を挙げたA東京の田中大貴(撮影・馬場岳人)

 千葉ジェッツとアルバルク東京が激突した11日のBリーグファイナル。A東京が71対67で千葉を退け、2連覇。令和最初のチャンピオンになった。

 Bリーグ3季目、昨季と同じカードとなったファイナルは会場の横浜アリーナには1万2972人の観客が詰めかけ、最後まで勝敗がわからない白熱の戦いになった。互いに点を取り合い、前半を2点差で折り返す接戦は、後半第3クオーターに激しく流れが変わりA東京がペースを握る。

 竹内譲次の2本の3ポイントで始まると、田中大貴自身が「この試合で一番のプレーだった」と振り返ったバスケットカウントで、この試合初めて点差が二けたに。19点差で最終クオーターを迎える。

 千葉にしてみれば、25点差で惨敗した昨季のファイナルの悪夢がよみがえったかもしれない。ただ、千葉の富樫勇樹は「気持ちは切れず、ネガティブにならなかった」。

 激しく当たるアグレッシブな守備でリズムをつかみ、千葉は連続14得点。第1クオーターの10得点以降沈黙していた富樫が3点シュートを連続で決めると、アリーナの興奮は最高潮に達し、「富樫コール」が巻き起こった。その後、ふたたび富樫の3点シュートで2点差まで詰め寄ったが、残り時間はわずか。A東京が逃げ切った。

 富樫はこう振り返った。

「今年も勝てなかったという気持ちはある。ファイナルの1試合は負けたが、シーズンを通してリーグでベストなチームだったと胸を張って言える」

 レギュラーシーズン東地区1位の千葉に対し、A東京は同地区3位だった。チャンピオンシップは東中西地区1、2位に加え、3位以下の勝率上位2チームがワイルドカードで出場。A東京はワイルドカードの出場から頂点に立った。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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