
史上最多56校が出場した夏の甲子園、記念すべき100回大会は8月21日に決勝を迎え、閉幕した。平成最後の“怪物”の出現、絶叫エース、甲子園100勝、初出場の夢をかなえた女性部長──。熱戦の記憶をたどる。
■秋田・金足農/吉田輝星
秋田県勢として103年ぶりの決勝に進出した“ミラクル”な雑草軍団・金足農のマウンドを支えたエース。準々決勝まで2桁の三振を奪い、ナンバーワン投手の称号を得た
■北大阪・大阪桐蔭/根尾 昂、藤原恭大
100回記念大会で史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭の“双璧”。今大会では、ともに3本塁打を記録した。藤原は走塁や守備でも魅了し、根尾は二刀流として投手もこなした。今秋のドラフトは間違いなく1位で指名されるだろう
■東兵庫・報徳学園/小園海斗
日本一のショートを目指す彼の守備の深さに、球場からはどよめきが起きるほどだった。2回戦の聖光学院(福島)戦では、打っても二塁打3本とアピール
■岡山・創志学園/西純矢
派手なガッツポーズを球審にとがめられた“絶叫エース”は、2年生ながら鮮烈デビュー。切れのいいスライダーで三振の山を築いた
■山口・下関国際/鶴田克樹
昨夏、今春に続き3季連続出場して、今大会で甲子園初勝利を挙げた。4番打者も務めるエースは、準々決勝で強打の日大三(西東京)を相手に7回2死まで無安打に抑える快投を見せた