「交際や結婚については、個人の意思を尊重しますが、結納にあたる納采の儀では、家と家の儀式という性格がある。ここには、両殿下のご意思が反映されるものと思います。納采の儀をお許しにならないとすれば、婚約はもちろん、結婚を許す気がないという意味です。殿下はそのご決断をされているのではないでしょうか」(同)
皇后美智子さまも、眞子さまのことを心配している。紀子さまは、皇后さまに心配をかけていることに、とても心を痛めているようだ。御所には、頻繁に上がっている。7月下旬にも、美智子さまに、いまの状況について説明をしたという。
宮内庁のなかでも、小室さんの留学によって物理的な距離が置かれるのは、眞子さまにとって良い機会だと受け止める声もある。
皇后さまや秋篠宮ご夫妻の心痛を知ってか知らずか、小室さんは渡米を決めた。
延期された納采の儀が予定される20年をまたぎ、21年まで留学する予定だ。
その留学も特別待遇だ。フォーダム大学は、法曹資格を持たない小室さんを、国外の弁護士資格を持つ学生向けである1年の最短コースに受け入れることを公表した。本来は、米国州の弁護士資格受験まで3年間のコース受講が必要なところ、1年で受験が可能になるわけだ。学費は全額免除だという。
一方で、留学をめぐる疑問の声は、小室さんが勤める法律事務所内でも噴出している。小室さんの職場での立場はパラリーガル。書類の翻訳、コピー取り、お茶くみも担う事務職員だ。
給与は、賞与を入れて年450万円程度と言われる。
小室さんの留学については、法律事務所が3年間の滞在費を負担するとしていた。所属弁護士ならば珍しくもないが、法曹界において、事務職員の留学を支援するのは、極めて異例だ。
法律事務所の事情を知る人物によれば、「眞子さまとの交際がなければ、ごくごく普通の事務職員。なぜそこまでするのか」という意見も、所内で渦巻いているという。
そうした空気を受けてのことなのか。小室さんの生活費は貸与へと変更になったという。
眞子さまは7月31日、訪問先のブラジルから帰国する。すれ違うように、小室さんは8月に米国へ飛び立つ。海を隔てた2人の生活の先に、どのような運命が待ち受けるのだろうか。(皇室取材班)
週刊朝日 2018年8月10日号