早稲田大学の大隈講堂(c)朝日新聞社
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 大学選びの基準は、研究設備の充実やサークル活動の活発さなど様々だ。大学も広報に力を入れ、良いイメージ作りに必死だ。そんな中、民間会社が大学のブランド力調査の結果を発表した。今年は早稲田と明治、どちらが人気か。あの日大はどうなのか……

【志願度トップはあの大学だった! 大学ランキング一挙公開】

 18日、リクルート進学総研が東京都内で「進学ブランド力調査」の結果を発表した。関東、関西、東海エリアの大学進学を希望する高3生を対象に、約7500人の回答を集めた。調査期間は4月6日~5月10日。「教育方針・カリキュラムが魅力的である」「おしゃれ」など50項目にわたるイメージを毎年、調べており、今年で11回目。

 まずは「志願したい大学」の結果を見てみよう。関東エリアで1位は、早稲田大。2位明治大、3位青山学院大、4位日本大、5位立教大と続く。昨年と比較して順位に大きな変動はなかった。

 早稲田大がトップになったのは2年連続。2009年から16年までは明治大がトップだった。背景についてリクルート進学総研の小林浩所長はこう見る。

「今までは景気が悪く、〝高嶺(たかね)の花〟である早稲田を受験できなかったが、昨年から第3希望あたりで志望する人が増えている。近年は景気が良く出願数を増やしている受験生が多くなっているので、就職に強い早稲田大が選ばれていると見ています」

 アメリカンフットボール部の不祥事で話題になった日本大。今年は昨年と同じ4位だった。5月中旬の試合で反則行為が話題となり、世間から大きなバッシングを受けた。しかし、騒動の前に調査が終わっており、影響を受けなかった。イメージが悪くなったと見られているが、小林さんは現時点では志願者数に影響はないと見る。

「文科省による入学定員抑制の影響を受けて、私立の上位大学は難易度が高まっている。日大はブランド力があるので、中長期的には今が〝お得〟と思う受験生も増えるのではないか。ただし、付属校からの進学者や第一志望の受験生が増えるかは疑問に思います」

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上位10校を見ると…