19位のシニア向け家電も今の時代に合った商品。パナソニックは50~60代のシニア向け家電を「Jコンセプト」シリーズとして発売している。今月出す新商品は、18.2キロと軽い電動アシスト自転車。年7千台の販売をめざす。
50~60代は子育てをほぼ終え、夫婦2人になって生活が変わる時期。家電の買い替え時期にもなるため、この世代向けの商品開発を進めている。同じシリーズでは、エアコン、洗濯機、紙パック式掃除機などをすでに発売している。
8位のインスタグラム、17位の民泊など、シェアサービスへの関心も高まるばかり。前出の夏山氏は「昨年と比べ、インスタグラムを使用する層が広がった」と話す。同じ思いを誰かと共有したいとの思いは将来も消えることがないはずだ。
博報堂生活総研は、消費の傾向が90年代から00年代にかけてモノ(所有)からコト(体験)に移り、今はさらにトキに変化しているとみる。トキとは「そこにいることが大事」との価値観で、新たな動きの経過を共有して楽しむこと。昨年ヒットした「ポケモンGO」などが好例という。
ロボットが普及しても人間は社会的な生き物。誰かとともに喜び、楽しみを共有したい。誰かに伝えずにはいられないヒット商品、今年どんなものが出てくるのか楽しみだ。
※週刊朝日 2017年6月16日号