アップルの新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)5」が9月21日、ついに発売された。日本では前機種のiPhone4Sと同様に、KDDI(au)とソフトバンクモバイルの2社が販売しているが、料金や機能に違いがある。果たしてどちらが「買い」なのか。
iPhone5の新機能では、「テザリング」も注目を集めた。
外出時に携帯ゲーム機やパソコンを無線でインターネットにつなげる場合、これまでは「Wi-Fi(ワイファイ)ルーター」という装置を別に持ち歩く必要があった。しかし、iPhone5には同じ役割を果たすテザリング横能があるので、Wi-Fiルーターは要らなくなる。
ただし、auはすでにこの機能を使えるが、ソフトバンクは2013年1月15日から。ソフトバンクは出遅れた感があるが、業界関係者はこう話す。
「auはテザリング使用中にiPhoneでの通話ができなくなるが、ソフトバンクならば大丈夫です。すぐに新機能を使いたいか、しばらく待っても高機能が欲しいかで選べばいいのではないでしょうか」
両社にはそのほかにも、「電池が長持ちするのはau」(携帯電話ジャーナリストの石川温さん)「ソフトバンクの無線LANスポットはauの約1.5倍」(業界関係者)といった違いもある。
石川さんはこんな助言もする。「あまり知られていませんが、実は両社ともiPhone5の発売を契機に、月500円で、自社の機種を使う人と24時間無料で国内通話ができる割引プランを始めています。通話料がゼロになるので、これは大きなポイントです」。
どちらを購入するか迷っている人は、よく電話をする家族や友人が、どちらの社の携帯電話を使っているかを調べてみるといいかもしれない。
※週刊朝日 2012年10月12日号