■熱意から誤解を生んだ?

 これだけ毀誉褒貶がありながら、それでもテレビや舞台で活躍し続ける友近。人気の秘密はどこにあるのだろうか?

「彼女の芸は『あるある的なモノマネ』で、その精度の高さが売りです。大御所女性タレントのモノマネはもちろん、女の嫌なところや、おばちゃんらしさをリアルに表現することができるので、おじさんやおばさん層からの支持が熱いんです。今のテレビのメイン視聴者層ですからね。当初はコントのキャラとして演じていた演歌歌手・水谷千重子などは今やすごい人気で、地方公演は常におばちゃんたちで満席状態だそうです」(同)

 芸能リポーターの城下尊之氏は、友近の性格が誤解を生んだと説明する。

「私自身も何度か友近さんと共演したこともありますが、すごく気遣いができる方という印象です。自分だけでなく共演者の僕らがちゃんとコメントできるように、うまくつないでくれたり、人当たりも良いので今回のパワハラ報道には驚きましたね。ただし、彼女の過剰なまでに周囲に気を配る性格からみると、報じられたようなマネジャーに関しては、そんな彼女の熱意が誤解を生んだ可能性もあります。とにかく彼女は自分の芸の世界観をとことん作り上げる方ですし、人に言われたことをその通りにやることには抵抗があるのかもしれません。そうした結果が、今回のような報道に繋がったとしたら残念ですね。でもその分、舞台上で彼女が作り上げる世界はレベルが高く、それが圧倒的な人気に繋がっているんです」

 彼女の生き様はむしろ昭和の芸人に近いのかもしれない。現場から聞こえてくる声は少々厳しいが、視聴者が付いている限りテレビから消えることはないだろう。(今市新之助)

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