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茨城県の常磐自動車道であおり運転をしたうえ、男性を殴るなど傷害容疑で逮捕状が出ていた大阪市の会社役員、宮崎文夫容疑者(43)が逮捕された。お笑い芸人のカンニング竹山さんは「そろそろあおり運転の厳罰化を」と持論を展開する。
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今回の事件は、あおっている意味も理解できないし、怒って車から出てくるのも、相手を殴るのも、逮捕されたときに騒いているのも全然理解できない。半分冗談ですけど、覚醒剤やっていたとかそういう何かがあってほしいと思ってしまう。そうじゃないと、車で偶然すれ違っただけで暴力を受けるとか、ものすごく怖いですよね。
それにあの人、基本的に何もわかっていないんだろうなとしか思えないんですよ。逮捕時に東住吉警察署は嫌だ、生野署に出頭したいと言ったのも、そもそも事件が起きた場所の警察が立件するから、生野署に行ったとしても茨城県警取手署に移送されるんですよ。そういうことも知らない人なんです。
これから取り調べでわかってくると思うんだけど、なぜそうなったか具体的な背景を提示する必要がある事件だと思うんですよね。僕はいつも、覚醒剤とかやってしまった人はどうしてそうなったかを説明する必要があるって思っているんだけど、今回もなぜあの人がああなったのかは知りたい。それによって、自分も同じ考え方をしていたら、危険性があるって気づくチャンスになるし、あの人は大丈夫かなって周囲の人が注意したりすることもできると思うんです。
あおり運転って結局は、抜いたり抜かれたり、遅かった早かったという話でしょ。邪魔だからパッシングしたのに、譲らないのかよ、てめえこの野郎!ってことなんだと思うけど、まず言いたいのは「お前の道路じゃない!」ってこと。運転が上手い人、そうじゃない人、運転のキャリアが長い人、短い人が同時に走る道路だから、みんながもめないために道路交通法があって、免許を取るときは筆記も実技もそれ通りやるのに、何年か経つと完全に無視して、運転が上手いやつの天下だ!みたいな考え方になるって……。それはちょっと社会性に欠けると思うんですよね。