――3人による共著とは珍しいスタイルだと思いますが、どのように役割を分担しているのですか?
前作の『マーケティング3.0』では、私自身がコトラー先生のいるノースウェスタン大学を訪ねて、直接コラボレートしながら本を書いていきました。ヘルマワン会長はその間、多くのアイデアを提供してくれました。
『マーケティング4.0』では、3人がオンラインでブレーンストーミングしながら構成を決め、出てきたアイデアを私が集めて最初のドラフト(草稿)を書き、それを叩き台として、コトラー先生とヘルマワン会長が手を加えていきました。その意味で『マーケティング3.0』は米国で、『マーケティング4.0』はオンラインで作られた本だと言えます。
――『マーケティング5.0』の計画はありませんか?
実は現在、新たな共著を計画しているところです。来年の終わりには出せるのではないかと思っています。
(取材・文/久保田正志)