初詣でごった返す東京・原宿の竹下通りで1月1日未明、男性8人を軽乗用車で次々とはねるなどの殺人未遂容疑で逮捕された日下部(くさかべ)和博容疑者(21・住所、職業不詳)を警視庁は2日、送検した。
警視庁によると、はねられた8人のうち、東京都練馬区の男子大学生(19)が意識不明の重体、4人は重傷、3人が軽傷を負った。日下部容疑者の車は一方通行を100メートル以上逆走し、ビルに衝突。車に灯油を積んでいたという。
日下部容疑者は人を轢いたことに対し、「殺そうと思い、はね飛ばした。死刑制度に対する報復でやった」「車ごと燃やそうと思った」と供述している。
警視庁などによると、日下部容疑者が乗っていた軽乗用車はレンタカーで、事件前の2018年12月28日に大阪府内で予約されていたという。日下部容疑者は事件前日の同31日に東京都内に入り、現場周辺で待機して犯行の機会をうかがうなど計画的な犯行だったという。
日下部容疑者とは、どのような人物なのか?
東京に来る直前まで、大阪府寝屋川市に居住していたとされる。
「一度、首都圏の大学に進学するのと言って、大阪を離れたが、また戻ってきていた。実家は枚方市だが、両親と折り合いが悪くて、祖母の家に住んでいると聞いた。年末に家の前に車が止まっていた。事件を起こした車種と似ていたいと思います」(日下部容疑者の知人)
日下部容疑者の同級生はこう証言する。
「目立つタイプではなかった。けど、運動が好きでサッカーとか、マラソンでは成績がよかったです。サッカーでは、よく点を入れていた。休み時間でもよくボールを蹴っていた。性格はおとなしく、穏やかで、自分から話しかけたりするような奴じゃなかった。中学では、サッカーやっていたという話は聞かなかった。勉強はすごくできるタイプではなかったが、それなりにできたはず。ただ、高校に進学した時に、トラブルがあって引きこもるようになってしまったと聞いた。親に手を上げたりするので、警察が家にきたりして大変だったそうだ。それもあって、祖母宅に預けられるようになったそうです」