「顔がわかるから肖像権侵害だ!」と言われる可能性はゼロではない(写真/getty images)
「顔がわかるから肖像権侵害だ!」と言われる可能性はゼロではない(写真/getty images)
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個人情報保護法と写真の重要ポイント(アサヒカメラ編集部作成)
個人情報保護法と写真の重要ポイント(アサヒカメラ編集部作成)

 肖像権問題はその微妙な性格から多くの誤解を生み、スナップ撮影の萎縮ムードをもたらしている。今回はスナップの「撮影」と「発表」のシーンで注意すべき点をピックアップ。「アサヒカメラ」11月号では、SNSや写真展などで「作品を発表する際に気をつけたいこと」を特集。弁護士・三平聡史氏監修のもと、無断使用のリスクなどを解説する。

【顔写真は個人情報なの!? 個人情報保護法と写真の関係性はこちらで解説】

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■発表場所はどこか

 いくら撮影時に細心の注意を払い、法律にも配慮していたとしても、発表時にもいくつかのリスクが存在する。ここではそういった問題について考えていきたい。

 手元にある作品を発表しようと思ったとき、次のような選択肢がある。

(1)コンテストに出品する
(2)ブログやツイッター、インスタグラムなどのSNSに投稿する
(3)写真展を開催する

 といったところだろう。

■募集要項を確認

(1)では本誌コンテストをはじめとした、さまざまなコンテストがある。撮影時のチェックポイントでは、被写体の肖像権や著作権などを意識する場面が多かったが、発表時は自身の著作権にも意識を向ける必要がある。そこで、まず目を通しておきたいのは募集要項だ。細かい文字でいろいろ書いてあるので、斜め読みする人もいるかもしれないが、思わぬ落とし穴が潜む。

 というのも、<応募作品の著作権は(主催者)に帰属します><(主催者)は、ウェブサイトやパンフレット等で、作品を応募者の承認を要することなく無償で講評、複製、展示、印刷、頒布および上映する非独占的な権利を永久に有するものとします>といった一文が記載されていることがあるのだ。

 つまり、作品を応募した時点で、本来は撮影者が持っているはずの著作権が主催者側に移り、そのあとは撮影者に何の断りもなく自由に使われてしまう可能性があるということ。企業や自治体主催による写真コンテストの場合、「主催者がほしい素材を広く集めたい」という意図が隠れていることがあるのだ。賞金や豪華賞品に釣られて応募し、結果的に大事な作品の著作権を放棄せざるを得ないということになっては元も子もない。

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無断使用のリスクってなに?