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安倍晋三首相は2日、自民党役員人事と内閣改造を行った。女性としては唯一、片山さつき参院議員が地方創生担当相として初入閣した。
片山氏といえば自他ともに認める「エリート中のエリート」である。東大法学部を卒業後、1982年に旧大蔵省に入省。在職中にフランス国立行政学院に留学し、女性初となる主計局主査、その後に主計局主計官などを歴任。2005年の衆院選に自民党から出馬し、初当選した。
絵に描いたようなエリート街道を歩んできた片山氏は、子供のころから「神童」と呼ばれていたという。小学校時代の知人はこう話す。
「『開校以来の天才』と言われていて、しかも美人。もちろん有名人でした。教科書を読めば何でもすぐに理解できるらしく、『私と同じ勉強法をすれば、誰でも東大に受かりますよ』なんてことをサラリと言ってました」
大手予備校の全国模試で1位になった経験もある神童の感覚は、やはり常人とはかけ離れているようだ。自民党関係者の証言。
「選挙応援に来てもらった時に話をしていると、突然『私の父も東大なんだけど、理系なんですよね』と、問わず語りをはじめましてね。こちらが『そうなんですか』と話を合わせていると、『でも、私は法学部に行って大蔵省に入ったんですよ』と、サラリと言う。嫌味ではないんです。天真爛漫な人なんでしょうね」
ただ、こういった奔放な発言が、これまで繰り返し問題となってきた。
2014年9月、御嶽(おんたけ)山が噴火して戦後最悪の火山災害となった。片山氏は噴火翌日に自身のツイッターにこう投稿した。
<某町村長と話。(平成)22年の民主政権事業仕分けで常時監視の対象から御嶽山ははずれ、政権奪還後漸く予算共々少し戻せた>
民主党政権の事業仕分けが被害を大きくしたと読める内容だ。その結果、事業仕分けの中心的存在だった蓮舫参院議員にはツイッターなどで「キサマが予算を削った分、人の命が削られてんだよ(怒)」などと罵声が浴びせられた。