Q6 日本の義務教育を修了したことになる?

A インターナショナルスクールの多くは、学校教育法第一条に定められた学校(一条校)ではないので、義務教育を修了したとは認められない。ただし自治体で対応は異なる。

「インターナショナルスクールに通いながらも義務教育を修了したことにするために、居住する地区の公立小中学校に籍だけ置くことを認めている自治体もあるそうです。インターナショナルスクールのない地域に引っ越す必要があった場合、その地域の公立校への転入が認められたケースを聞いたこともあります。逆に拒否される場合も」(木村さん)。
居住地の自治体の方針を確かめよう。

Q7 PTAはあるの?

A 日本のPTAのような組織もあるが、それとは別にBoard Memberという運営委員会のような組織もある。保護者だけでなく卒業生もメンバーになっていて、学校行事などを盛り立てる。

「たいてい代表はPresidentと呼ばれ、各国を渡ってきた経験豊富で世話好きな方が多いです。みなさん活動を楽しんでいて、『働いているので、できることだけやります』というスタンスでも大丈夫。あるPresidentは、ミーティングの最後は必ず、『Are you happy?』と聞いて、参加者の同意を得ていました」(石塚さん)

Q8 日本の大学に入れる?

A 一条校以外のインターナショナルスクールでも、CIS(Council of International Schools)やWASC(Western Association of Schools andColleges)といった世界規模のインターナショナルスクール評価団体の認定校を卒業するなら、高等学校卒業程度認定試験(旧・大検)を受けずに、日本の大学への入学資格が得られる。

 またIBでDPを修了した場合は、今のところ国内52大学(文部科学省のホームページから)への受験資格がある。
「ただ、日本の大学受験に対応できる力があるなら別ですが、IB以外は帰国子女枠で受けるパターンが多いです」(石塚さん)

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