子どもには世界で通じる教育を受けさせたいと考える人も多いだろう。国際的な教育を実践している代表格といえばインターナショナルスクール。「AERA English特別号『英語に強くなる小学校選び2019』」では、アオバジャパン・インターナショナルスクール入学課ディレクターで、自身も国内のインターナショナルスクール出身の木村愛さんと、3人の子どもを国内のインターナショナルスクールに通わせた経験を持つ、グローバルインターナショナルスクール&塾代表の石塚美紀さんに取材。「どうやったら入学できるの?」「日本の大学には入れる?」など、素朴な疑問について聞いた。

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Q1 インターナショナルスクールは誰でも入れるの?

A インターナショナルスクールは、もともと日本に住む外国人児童・生徒のための学校とされている。受け入れる日本人の割合を定めているところもあるが、アオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、アオバ)は、特に国籍の割合を決めていない。

「帰国子女の日本人生徒が多いことも日本人の割合を限定しない理由の一つです。国際的な視点を持ち、世界をよくしたいという思いで行動できる国際人を育てるという理念を持っています。同時に、数年しか日本にいない外国人児童にとっても意義深い学校でありたいと思っています」(木村さん)

Q2 どんな入学試験が行われるの?

A「書類審査、面接、筆記試験が一般的です。カウンセラーが心理テストのようなスクリーニングをする学校もあります」(石塚さん)

 学校によって合否の判定基準はさまざまだ。

「アオバの場合、合否につながるいくつかの評価基準はありますが、グレード1以上の英語の試験に関しては、合否ではなく、英語のサポートが必要かどうかを見ています。サポートが必要な生徒の枠は1クラスあたり30%と決めています。幼稚園以下はイマージョンクラスなので、クラス分けをせずに授業を行います」(木村さん)

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名村雅代
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