人気インスタグラマーのイラストレーターtomekkoさん。『AERA with Kids』春号の連載「脱!カンペキ親修行」では、長男の学習環境づくりについて紹介しています。今回はその時の試行錯誤の様子を改めてつづってもらいました。
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ワタシは脳の構造が単純なもので、「イマドキは〇〇が主流!」って言われると無条件に「じゃあそれで」ってなっちゃうタイプです。「東大出身者は幼少期からピアノを……」「あっじゃうちも習わせれば頭良くなるかも!」みたいなやつですね。
ならんわ。
数年前からメディアで取り上げられてきた「リビング学習」もまさにそんな感じで決めてしまったんですが、その子に合うかどうかは結局細々した各種条件によりますよね。
自分自身を振り返ってみると、勉強部屋として個室があったんです。が、親の目が無ければサボりまくる天性の怠け者なので、趣味のラクガキや友達との電話に夢中でぜんっぜん勉強しなかった黒歴史が……(ま、どこであれ、たいして勉強しなかったんですけどね)。
そんなこともあり、「リビング学習」を知ったときは、「やっぱり勉強は親の目が届いたほうがいいよね!」とリビング学習即決でした。
しかし長男はちょっとした音にも敏感で周りが気になってしまうタイプ。下の弟たちはまだ4歳と1歳なので、一緒にお勉強タイムというわけにもいかず、常にガヤガヤ騒がしい環境では集中できるはずもなく、親子共に毎日イライラ。長男にはかわいそうなことをしました。
そこで昨年の秋、「がんばルーム」(学習・仕事など集中したい人がこもる部屋)「寝ルーム」(寝室)と称して目的別のお部屋改造計画を実行しました。
この案は我ながらかなり当たりだったとちょっと胸張って言っちゃう。ちょうど有休で家にいた夫をすかさず実行委員に任命しワタシは仕事の傍ら口出していただけですが。
結果、物理的に場所を分けたことで弟たちには兄の姿が目に入らないからわざわざ絡みに行かないし、「お兄ちゃん勉強してるから静かに!」と言われずに済むので、お互いに良いこと尽くしに!
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