思春期手前の9歳、10歳ごろから、親子関係にも徐々に変化が訪れます。学年別の発達や親の心構えなどについて、目白大学心理学部心理カウンセリング学科教授で臨床発達心理士の小野寺敦子先生に教えてもらいました。発売中の「AERA with Kids」秋号から一部抜粋します。

MENU ●プレ思春期は親も心の切り替えが必要 ●まずは知っておきたい! 学年別の発達と関わり方

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●プレ思春期は親も心の切り替えが必要

 小学校6年間は心身共に目まぐるしく発達する時期。「低学年の頃は手のかかる甘えん坊だった子が、学年が進むにつれて親と距離を置くようになり、反抗的な態度を取ることもあります」と言うのは、長年親子関係を研究している小野寺敦子先生です。

 最初は変化に戸惑うかもしれませんが、子どもが親から自立していく通過点だと言えます。

「親も心を切り替え、子どもの学年に応じた発達段階を理解し、『手をかける』から 『見守る』へ、関わり方をうまく変えていきたいですね」

 10歳ぐらいになると、自分を客観的に見られるようになるため、自分の長所や短所を認識し、劣等感が生まれやすくなります。

「強い劣等感は思春期後のメンタルにも悪い影響を及ぼします。遊びや手伝い、運動などを通じて、『やればできる』という経験を重ね、劣等感に勝る自信を持たせることが大切です」

●まずは知っておきたい! 学年別の発達と関わり方

◎低学年(小学1・2年生)・・・まだまだ目が離せない時期
【発達の特徴】
・生活面、精神面で親への依存度が高い。
・遊び相手は近所の子。
・困ったら先生や親に助けを求める。
・主観的に物事を見る。
【親子関係のコツ】
 学校の準備や宿題など、一人でやるには難しい時期。まずは親と一緒に、徐々に子どもが自分でできるようになる工夫をしてあげましょう。「持ち物や習い事など、1週間のルーチンを表にして可視化しておく、時計の針がここにくるまで頑張ろうと声かけし、時間の感覚を身につけさせるなどの方法もあります」(小野寺先生)。
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阿部桃子
阿部桃子
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