社会現象を巻き起こした「おそ松さん」が実写映画になって帰ってきた。演じるのはSnow Man!! 話題沸騰、予測不能なこの作品について、ジュニアエラ4月号で、阿部亮平さんに聞きました。
* * *
――「おそ松さん」は不朽の名作漫画「おそ松くん」を原作に、大人向けのギャグアニメとして新たに誕生し、大人気となった作品です。20歳過ぎのニートである6つ子を中心に繰り広げられる、なんでもありの世界観が魅力ですが、Snow Manで実写化すると聞いたときはどう思いましたか?
「嘘だろう!?」と思いました(笑い)。このお話をいただく前から、動画配信のサブスクリプションで見ていて、ストーリーがものすごいことになってることも知っていましたから。台本をいただいても、文字で読んだだけじゃ理解できない世界観があって……。でも、みんなで集まってせりふを読み合わせる「本読み」をしたとき、それまで不安だったことや謎が「なるほど!」と理解できたんですね。しかも、それぞれが自分の役を「こういう演じ方でやってみたい」とぶつけ合ったら、ものすごい笑いが起こったんです。監督も笑ってたし、自分たちも演じながら笑っちゃうくらい。そのとき、この映画、絶対に成功するなと思いました。
――決してお上品ではない部分もありますが、そこは大丈夫でしたか?
心配してくださる方も多いですが(笑い)、でも「おそ松さん」の要素ってそれだけじゃない。見ている人をいろんな世界に連れていってくれる楽しさだったり、6つ子の関係性やペア推しだったり、いろんな面白さがあると思うんです。そういう部分は踏襲しつつ、実写だからこそ見せられる良さを出せたらいいなと。
――阿部さんが演じるのはオリジナルキャラクター、クローズ。エンド(渡辺翔太)とピリオド(宮舘涼太)とともに「物語終わらせ師」という謎の役どころですが……。
一言で説明すると「6つ子の暴走を止める係」みたいな役割です。実は「おそ松さん」の中には、アクションとかゲーム、恋愛要素……いろんな世界観が入ってくるんですね。その中で僕らが奮闘するんですが、6つ子の暴走を止めるはずなのに、6つ子にどんどん翻弄されてしまう。それでも何とかしようとする3人のけなげなところに、キュンキュンしていただけたらうれしいです。
次のページへいろいろあって瀕死状態